幼児科2年目の後期になると進級するかどうかを決めます。
我が家の息子は、最終的に退会を決めました。
ジュニアコースへの進級を考える
進級して、ジュニアコースを受講するのは子どもですが、受講費を払う親としては、進級後も継続できるかきちんと考えなければなりません。
私の希望や考えと、子どもの思いを合わせるのは大変でした。
息子が通っているお教室の場合、進級後のジュニアコースは2コースでした。
グループレッスンと個人レッスンを受講するジュニア総合コース。
グループレッスンを受講するジュニアアンサンブルコース。
個人レッスンはハードルが高いので、進級するのであればアンサンブルコースかな…と漠然と考えていました。
進級する目的
進級する目的は、人それぞれです。
同じ友達と受講したいからという理由でもOKです。
親の意向だけでとりあえず進級というのもアリです。
ただ、進級後は子どもだけで受講します。
最初は大変ですが、自力で学び習得していくことになります。
そして、私個人の意見として「やるならちゃんと受講して欲しい」という思いがありました。
そこで、自分の息子が進級してちゃんと受講できるのか?私なりに考えてみました。
今の実力で受講できるのか
「今の息子の実力でジュニアコースについていけるのか?」
まず、先生に確認しました。
先生からは「心配ない」と回答をもらいました。
最初できなかったとしても、レッスンしていくうちに慣れるし、徐々にできるようになっていくそうです。
また、ジュニアコースでもグループレッスンで友達と一緒に受講します。同じクラスのお友達とお互いに刺激し合って切磋琢磨するようです。
ただ、ジュニアコースは、幼児科よりもより専門的な内容です。
先生から聞いた内容の1つに「幼児科の楽曲を使用して、その曲のアレンジや伴奏を考えるレッスン」がありました。
幼児科2年目の最後に伴奏を考える曲がありますが、そのときの息子の様子を思い出すと…全く興味もやる気もなかった…
もうこれだけで心配になりました。
先生の言うようにレッスンを受ければできるようになるとは思います。
でも、ある程度できるようになるためには、毎回の宿題をこなしたり、楽曲の練習をする必要があります。それこそ、学校の宿題のように…
レッスンを継続するには練習が必要ですし、根性もある程度必要です。
そして、大前提としてピアノや音楽に興味がないと続かないと私は思います。
音楽やピアノへの関心・興味の面を考えると、息子の様子では、進級は難しいかなと思うようになりました。
練習はできるのか
ジュニアコースに進級すると、幼児科と同様にグループで演奏する発表会の他、個人で1人ずつ発表する発表会があるそうです。
この個人の発表会に対する不安もありました。
アンサンブルコースに通っている人の中には、個人の発表会の時期だけ個人レッスンをオプションで受講する人もいるそうです。
ただ、オプションをつけるつけない以前に、やはり自宅での練習は必要です。
練習できるのか?
これは私の中で最重要項目でした。
レッスンでできなかった部分があった場合、次のレッスンにおいてまたできないというのは、あまりよろしくないと思います。
もちろん、進級してすぐは良いでしょう。
でもそれが続いたら?
私の個人的な経験によると、「できない箇所を練習してこない」「練習してこないからできない」というのは、年齢が進むにつれて段々と怒られる対象になってくるものです。ヤマハ・ピアノに限りませんが。
そして、怒られると嫌になります。
嫌になると練習もしたくない。
練習しないとできない。
できないことが増えると、クラスのお友達に遅れを感じるかもしれません。
「仲間はできているのに自分はできない」というのは、小学生のメンタルにはビシビシくるものだと思います。「挫折」に繋がると思います。
練習したいと思えるかどうか。
進級を決める上で重要なことに位置づけていました。
音楽やピアノへの興味・関心
音楽に興味・関心があるかということも考えました。
ピアノという楽器に興味があるか?ということも確認しました。
そもそも、ヤマハ音楽教室に入会したきっかけは、「幼稚園でみんなと楽しそうに歌っていたから」でした。
息子は音楽が好きそうだなと感じたので入会しました。
興味や関心のないことを継続することは難しいですし、受講している本人が興味のないことに時間とお金をかけるというのは、親としてはいただけない状況です。
そこで、具体的に項目を作って息子に確認してみました。
- クラシックの音楽を聞いたら?
- ピアノ曲を聞いたら?
- ピアニストの演奏(テレビの映像だけど)を見たら?
- 本人が知っている曲のピアノアレンジ曲への興味はあるか?
息子の反応を見てみました。
息子は好きな曲・気になる曲・興味がある曲にすぐ反応します。
ワンフレーズ覚えて歌ったり、ちょっと踊ってみたり。
「この曲楽しい」などの感想を教えてくれることもあります。
なので、クラシック曲やピアノ曲も興味があれば、何かしら反応するかなと思いましたが…とくに反応なしでした。
ピアニストが演奏している様子をテレビで一緒に見たところ、「すごいね~」と言っていました。でもちょっと他人事のようでした。
親の希望としては、すごい演奏や技を見て「やってみたい!」というところに繋がって欲しかったなぁという思いがあります。
ピアノアレンジ曲への興味については、息子が好きな戦隊のオープニング曲をピアノアレンジした曲を聞かせてみました。
これも特に無反応でした。何の曲かわからなかった感じでした。
反応がないからダメというわけではありません。
ただ、音楽のレッスンを受講するのなら、ピアノ曲に興味を持ったり、ピアニストのように弾いてみたいという好奇心を持って欲しいなと思いました。
退会に至るまでの流れ
先生と個人面談
幼児科2年目の秋に先生と個人面談がありました。
個人面談の案内をもらったときは、進級も考えていましたが、面談の日には本人のやる気がなくなっていたため、進級しないことを前提に面談に挑みました。
進級後の曜日と時間
ヤマハ音楽教室共通事項なのかわからないですが、通っていた教室では、幼児科の曜日と時間でそのままジュニアコースを受講することが通例だそうです。
幼児科からジュニアコースに進級しても同じ先生と同じ仲間で、同じ曜日に同じ時間で
受講できるということです。
そして、ジュニアコースのグループレッスンは1クラス3名以上と決まっていました(お教室の広さなどにもよるのかな)。
しかし、息子のクラスは2名。
このまま2人でジュニアコースに進級することはできません。
進級するのであれば、他の曜日に移動するか、同じ曜日と時間で受講したいなら他から移動してくるお友達を待つ必要がありました。
進級しないと伝えるが…
息子はのやる気は完全になくなっていました。
音楽への興味も薄いと判断し、先生に進級しない旨を伝えました。
はっきりと「進級しない」と伝えたのですが、まさかの先生から進級をすすめられました。
これは想定外でした(笑)。
面談で「進級しない」と伝えれば終わりだと思っていたので焦りました。
その後、何度も「進級は無理です」と言ったのですが、先生は食い下がりませんでした(笑)。
反対に「本人はまだ決められませんので、お母さんはどうお考えですか?」と言われました。
いや、親がやらせるもんじゃないですよ、先生!
うちだってやる気があれば全然進級しましたよ!
と心の中で叫びつつ…
結局、先生の圧に押されて返事を一旦保留にしました。
保留にするしかありませんでした(笑)。
余談ですが、先生の進級生ノルマとかあるのでしょうか。
そう考えてしまうくらいの圧でした(笑)。本当に焦りました。
これから退会を申し出される方…
本当、がんばって!!!
進級しないことを自覚してもらう
完全にやる気がなくなってしまった息子。
依然としてやる気はありません。
思いがけず進級への道を残してしまいましたが、進級はしません。
あんなに毎日がんばっていた練習も、「嫌だ」「面倒だ」と言うようになりました。
レッスンに行くことも「遊びたいから行きたくない」と言い始めました。
本人が適当なことを言うようになる
全くやる気のない息子ですが、先生は進級を進めてきます(笑)。
本人は進級する気なんてさらさらありません。
それなのに、先生に言われると「小学校に行ってもやるよ!」なんて平気で言います。
練習もしないし、嫌だ、行きたくない、面倒とか言ってる人が、続けられるわけがありません。
なぜそんなことを言ったのか聞いてみると、「練習はしたくないけど、友達には会いたい」とのこと…はぁ…気持ちはわからないではないけどね。
でも、適当な返事はしないでー!
そんな日が続きました。
進級するには練習が必要
先生から聞かれると「続ける」と答えてしまう息子。
きちんと自覚してもらうため、以下の項目内容を本人に説明しました(笑)。
- ジュニアコースは親の同伴がない。
- 自分で進めていく必要がある。
- 練習が必要。
- 音楽や楽器に興味がないと難しい。
- 単に、友達と一緒だからという理由だけでは続かない。
途中退会ではない
頭では進級しないと理解できた。
現に、練習したくない。
だけど、先生に言われたら「続ける」と言っちゃう。
そんな面倒な状況のまま幼児科2年目も残り4か月となりました。
本人のやる気がないので、レッスンも行きたくないと言うようになりました。
そしていよいよ、グレードもやらない、発表会も出たくないとも言い始めました。
しかし、グレードは2月。
4月には発表会があります。
そこで、息子と約束しました。
- グレードは受ける。
- 発表会は最後だから出る。
- 4月(幼児科)までは、練習をがんばる。
もう最後だから、終われば辞めるからと言って、なんとか4月までは頑張ろうと決めました。息子は面倒くさそうでしたが、一応理解してくれました。
幼児科も残り少なくなり、息子と約束して幼児科の最後までレッスンを受けよう。
そう思った矢先、休講になってしまうのでした。
色々細かいことを息子に確認したのは、レッスンを継続できた私自身とあまりに違ったからです。やっぱり音楽好きな方が継続できると思います。私は。
退会の話の続きはこちらです。