小3でヤマハから個人教室に移籍して挫折した話

ヤマハ幼児科からはじめ、ジュニア科(現在はジュニアコースに変更)に進級しても楽しくレッスンしていた私ですが、ピアノ個人教室に移籍して挫折しました。

その当時の様子をまとめてみました。

特にプラスの要素がないので、読むと暗くなるかもしれません。
心してお進みください。

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紺色らいおんさんによる写真ACからの写真。

引っ越しを機にヤマハを退会

ヤマハ幼児科を修了してジュニア科に進みました。
現在はジュニア科ではなくジュニアコースに変更されていますが、私が受講していたのはコースが改訂される前のジュニア科というコースでした。

ジュニア課は2年制だった記憶があります。その後、何のコースに進級したのか覚えていませんが、ヤマハに行っていない時期はなかったので、何かしらのグループレッスンを受講していました。

そして、小学校3年生のときに引っ越すことになりました。
物理的にヤマハに通えなくなるので、ヤマハから離れることになりました。

 

個人のピアノ教室に変更した理由

人間関係構築のため

引越しをしたため、学校も転校しました。

転校というのは結構なストレスを与えるものです。
完全アウェースタート。新たに人間関係を構築しなければなりません。

幸い、近所に女の子の同級生がいたのが救いでしたが、新しい友達であることに変わりありません。新しい友達に嫌われたら自分の居場所がなくなる…そういう危機感が常にありました。

引っ越してきたばかりだと共通の話題もありません。
新しい友達のコミュニティに入るためにはどうしたらいいか。

考えた手段の1つがピアノ教室でした。

 

近所の子がピアノ教室に通っていた

近所に住んでいた2人の同級生は、同じピアノ教室に通っていることを知りました。
私にとっては、ようやくできた共通の話題です。

自分も幼稚園からピアノをやっているので、これは使える!と思い、急いで友達の通う教室に行きたいと親に相談しました。 

これが個人教室に入るきっかけです。
ピアノがやりたいというより、共通の話題を作るために通い始めました。

 

ピアノ個人教室の洗礼を受けた初日のレッスン

ヤマハの教材をスルーされた

はじめてのレッスン日は、使っていた楽譜を持ってくるように言われていました。
私は、それまで使っていたヤマハの教材を持って行きました。

先生が見せてと言うので渡すと、先生はパラパラ見て終わり。
話にならないというような空気を出されました。

すごく悲しかったし、屈辱的な経験でした。

私は5歳の幼児科からレッスンしています。
自分にはその時点で5年程度のレッスン歴がありました。

当時は自覚していませんでしたが、結構自信があったのだと思います。
俗にいう天狗というやつでしょうか。

おそらく、よくやってきたねというような先生の反応を期待していたのだと思います。

 

嫌な気持ちのまま継続

レッスン初日から嫌な気分になり、ここには通いたくないと思いました。

でも、私が教室に通っている目的は、ピアノの上達ではありません。
友達と同じ教室に通うこと、共通の話題を作ることです。

辞めるという選択はできませんでした。

それに、辞めたんだ…みたいなことを言われるかもしれないという危機感もありました。今考えても常に仲間はずれにならないように必死でしたね。

ピアノ教室だけでなく、学校でも緊張の続く辛い時期でした。

私は屈辱的な思いをしながらも、当時はとにかく友達と仲良くならなきゃという思いと、一度決めたらやらなきゃという思いもあって、個人教室に通うことになりました。

 

ピアノ個人教室のレッスン

バイエルを開始

個人教室に通い始めて、「この楽譜を買いなさい」と言われたのがバイエルです。
ピアノレッスンの代名詞とも言える有名なバイエルですね。

それまで、ヤマハの教材を使ってレッスンしていたので、バイエルを知りませんでしたが、その教室ではみんなバイエルを使っていました。

おそらくみんな小学校低学年からバイエルを始めているのでしょう。
同級生の友達は、もうページ中盤くらいでした。 

私は小学校3年生で、バイエルを1ページ目からスタートすることになりました。

嫌でした。
なんで私だけ1ページからなんだろうと思いました。

友達と同じ教室で同じコミュニティにいなきゃと思っていたのに、違う曲をやっていたら意味がなかったんです。

そして、何よりバイエルは弾いていてつまらなかった(笑)。
だんだんバイエルの表紙を見ることも嫌になっていきました。

バイエルの他にツェルニーもやっていたような気がしますが、あまり覚えていません。記憶から消しているのでしょうか(笑)。

とにかくレッスンでやること全てがつまらないなぁと思っていました。

 

はじめての個人の発表会

個人教室の発表会も出ました。

それまでヤマハでグループレッスンをしていた私は、はじめて1人で演奏するピアノの発表会です。でも、緊張や感動がありませんでした。今思っても悲しいです。

とにかく友達とがんばったよね、一緒に出たねという既成事実を作るために発表会に出たという感じで、特に楽しくもありませんでした。本当に悲しい。

発表会の曲が決まると、友達は「何弾くの~?」なんて話になりましたが、私は会話に入れませんでした。それもまた悲しかったです。

 

ピアノ個人教室に通った時のことふりかえり

当時の私は、友達の輪に入ることに必死でした。

ピアノ個人教室に通い始めたのは、友達とのコミュニティに入ることや嫌われないこと、仲間外れにされないことが目的でした。

ピアノの上達が目的ではなかったので、レッスンは楽しくなかったし、時間の無駄だなと思って過ごしていました。当然、練習もちゃんとやりませんでした。

レッスンに行って、その場で初見で弾いて終わるなんてこともありました。
練習のやる気もないし、初見で弾けるレベルの曲をやらされているという意識が強かったです。

レッスンはつまらないなぁと思いながらも、辞めたら友達から嫌われたり仲間外れにされたりするかもという不安と常に隣り合わせの状態。

結局ダラダラと通い続けました。

個人教室に通うことは、コミュニティ作りとしてはある意味成功したかもしれません。

学校で色々あっても、ピアノ教室に一緒に通っていた友達から仲間外れになるなど問題はありませんでした。

でも、ピアノのレッスンについては、ピアノが弾きたい、うまくなりたいという気持ちが全くと言っていいほどなかったので、無駄に時間を使っていると当時思っていましたし、今ではもったいない時間だったなと思います。

 

個人教室のレッスンというのは、ヤマハのグループレッスンと全く違いました。

今思えば当たり前のことですよね。
そもそもグループレッスンと個人レッスンです。

しかし、小学生の私はピアノ教室なんだから同じものだろうと思っていました。

ピアノ個人教室は、1対1で先生が見てくれます。
毎回マンツーマンでレッスンするって貴重ですよね。

しっかりピアノに向き合って、ちゃんと弾こうという気持ちを持てれば、一見つまらない練習も、何のためにやっているのかわかったかもしれませんし、もう少し技術的なレベルを上げられることができたかもしれません。

 

また、この時期は個人教室のレッスンがつまらないという状況に、家庭環境でもテンションの下がる要素が追加されました。

引っ越してようやく自分の電子ピアノを買ってもらうことができました。

これ自体はすごく嬉しいことです。
それまで古いオルガンで練習していました。それも驚きですが。

ようやく買ってもらえることになった電子ピアノですが、私に選ぶ権利がありませんでした。

もちろん、お金を出すのは親です。だから決定権が親でも良いのですが、弾くのは私です。ましてや大して弾けない幼児科のうちに買うのとは違います。もう両手で弾くレベルになっていて、ある程度メーカーも把握できている年齢です。

少しは私の希望も聞いて欲しかったなと思います。

そして、一番テンションが下がったのは買ってもらった電子ピアノがヤマハではなかったこと。ヤマハに5歳から通っているのにヤマハじゃないのかよ!というね。

そして、購入した電子ピアノは専用のカセット?のようなもので新しい曲を追加していける機種だったのですが、1年経たず廃盤してしまい、曲を追加することができなくなりました。

この電子ピアノの恨みは大人になるまでくすぶらせていました。

私の電子ピアノの記事を見て頂ければちょっとわかるかと思いますが、この内容知ってから読むと、執念深くて怖いかもしれませんので、リンクは貼りませんよ(笑)。

 

そして、私の親はヤマハ幼児科で付き添わないくらいですから、基本的に無関心でした。個人教室に通いたいと言うのも特に何も言われませんでした。

もし、引っ越してもピアノ教室に通いたいという自分に対して、ピアノが好きなの?楽しいの?なんでその教室なの?など、、、聞かれてたら答えたのかな。はぐらかしたかな。

ピアノ教室に通いたい理由は直接言えなかったかもしれませんが、ピアノに関して何も言って来ないのに、勝手に電子ピアノは選ばれているという感覚で、思い出してもコミュニケーション不足です。少しは聞いて欲しかったと思います。

そんな思いがあるので、特に習い事関係は、できるだけ子どもの意見も聞いてあげるように努力しています。

とは言え、まだ子どもは小さいので今後どうなるかわかりません。小学校中学年は難しい年ごろなので、聞くと嫌がられるかもしれません。でも、この時の自分の気持ちは覚えておこうと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

学校もピアノ教室も神経すり減らして通っていた小学生後期ですが、ピアノ個人教室を辞める機会を得ます。

もし、続きが気になる方はこちらをどうぞ。