しゅふときどきプチオタ

子育てベースでときどきプチオタネタを投入します。

ショパン「ノクターン第2番」の思い出

ヤマハ幼児科からはじめて、紆余曲折ありつつ高校生までピアノのレッスンに通ったわたくし。長くレッスンしている割に技術レベルは上がりませんでした。

ピアノの技術を磨く練習をしていませんでしたし、やり方も知らなない。
上手になりたいという意欲もあまりなかったので仕方ないのですが、低い技術レベルと反比例して高まっていくものがありました。

それが、ピアノ曲への憧れです。

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bananalemonさんによる写真ACからの写真です。

ピアノ曲との出会い

いつか弾けるかもしれない

小学校3年生で個人教室に移籍し、個人レッスンが始まりました。

個人レッスンになって初めてピアノ曲を知りました。
レッスンのときや、クラスの教室で颯爽とピアノ曲を弾く同級生たち。

だいたい「エリーゼのために」とか「乙女の祈り」辺りでしょうか。
弾いている子がすごくかっこよく見えました。

ピアノ曲との出会いは、私にとって衝撃的なものでした。

ピアノの習っているとこんな素敵な曲が弾けるようになるんだ!という期待の一方、レッスンでは名の知れたピアノ曲を弾くことはできませんでした。

技術レベルが追い付いていなかったのか、先生がピアノ曲を弾かせてくれなかったのかわかりませんが、相変わらず繰り返しやる練習がつまらないなぁと思いながらレッスンする日々が続きました。

でも「いつかは私も弾けるかもしれない…」そんな淡い期待を抱いて、ピアノ曲への憧れは高まっていきました。

 

音楽ジャンルを知る

ピアノ曲の魅力を知り、他のクラシック曲もよく聞くようになりました。

個人教室に通っていた小学校高学年では、交響曲やピアノ曲を聞いて「第2楽章のここからがいい!」とか、「このフォルテの部分が好き」など、少々マニアックな音楽の聴き方をしていたと思います。

クラシックばかり聞いていた私ですが、当時クラスで流行っていた音楽はTKサウンドでした。年齢がバレますけど。

どの曲も正直よく知りませんでしたが、なんとなくイェーイ!といってみんなと盛り上がっていました。そうすれば知らないことがバレない(笑)。

でも、当時流行っていた音楽はクラスの全員が知っていました。
前奏が始まれば全員で歌う。

そこで、どんな人が歌ってるんだろう?どんな曲なんだろう?と興味を持ちました。

今、私が無事に色んなジャンルの音楽を聞くようになったのは、TKサウンドおかげかもしれません。ありがとうTKサウンド!

 

絶対に弾きたいピアノ曲

色んなピアノ曲を聞きましたが、どれも「リズムがいいな」とか「この部分が綺麗」とか、曲の感想はありますが、「弾きたい」とは思いませんでした。

そんな私でしたが、はじめて弾きたい!と思った曲と出会います。
それが、ショパンのノクターン第2番です。

始めて聞いたのは小学生のときです。

ショパンの曲は強い曲やテンポの速い曲が好きだったのですが、なぜかノクターン2番だけは「弾きたい」と思いました。

今思っても不思議です。

 

弾きたい曲があるとき

今思う理想の対処法

弾きたい曲ができるというのは、個人レッスンをしている人にとってはチャンスです。

弾きたい曲でレッスンするとまず譜読みが早いです。
レッスンに対する思いも違います。

だから、個人レッスンをしていて弾きたい曲が出てきたら、先生にお伝えするべきだと思います。

たとえその曲が今の技術では無理だったとしても、来年なら弾けるかもしれないからこの練習をしようとか、16分音符の練習を強化しようとか、弾きたい曲に向けてレッスンを構成してくれると思います。

でも、これは今思えばそうだなと思いますが、当時はこんなことは全く考えられませんでした。

 

実際の私の対応

理想はさておき、実際はどうだったかというと、小学生時代はやりたくない曲をただ言われるがままにやっていました。

当時はどう改善すべきか、どう先生に言うべきか、そもそも先生に言っていいのかわからず、ただ「嫌だな」「つまらないな」という思いだけで通っていました。

言われたことだけをこなすレッスンだったので、自分の弾きたい曲を先生に伝えていいのかわかりません。

さらに、ノクターンのレベルと私の技術レベルがかけ離れ過ぎていることは自覚していましたので、もし先生に伝えていても「全面却下」されていたかもしれません。

そんなことが起きたら、もう立ち上がれなかったかもしれません。
 

ノクターンへの挑戦

小学生時代

「ノクターンを弾きたい」けどレッスンではできない。
ならば、どうしたかというと耳コピしてみました(笑)。

自宅にあったCDから耳コピです。しかし、当然ながら限界がありました。
出来る人はできると思いますが、私は無理でした。

それでも、右手のメロディー部分を数小節聞き取って「ノクターンの右手をちょっとだけ弾けた!」とテンションが上がりました。

ノクターンが弾きたいという思いは募るばかりでした。

 

中学生時代

弾きたいと言えない

中学生になって、ヤマハの個人レッスンに移籍しました。

ヤマハの先生は「何か弾きたい曲はないの?」とよく聞いてくれました。
「あります!」と言いたかったのですが、、、言えませんでした。

個人教室で挫折した経験から、自分の技術に自信が持てなくなっていたことと、ノクターンを弾きたいと言ったら「却下されるだろう」「先生に馬鹿にされるかもしれない」「無視されるかもしれない」。

そんなネガティブなことばかり考えてしまい、「ノクターンが弾きたいです」とは言えませんでした。

結局、弾きたい曲をみつけても、一度も先生に言うことはありませんでした。
ちょっともったいなかったかもしれません。

レッスンされている方は、積極的に先生に伝えて楽しくレッスンしてくださいね。

 

はじめて楽譜を購入

ヤマハの教室の一角に、楽譜コーナーがありました。

レッスンの前に立ち読みしていたら、ついに見つけたのです。
ノクターン第2番の楽譜!

最初は、立ち読みして楽譜を暗譜しようかと思ったのですが、これもまた限界があります。意を決して楽譜を購入することにしました。

 

購入した「ノクターン」の楽譜は曲集でした。
でもショパンの曲集ではなかった。

ノクターン以外の曲は知らない曲でした。
ちょっと残念でしたが、ノクターンが載っているそれだけで購入しました。

 

譜読みを開始

ようやく手に入れたノクターンの楽譜。
早速譜読みを開始しました。

しかし、これがまた大変でした。
譜読みに時間がかかる上に、弾くとなるとまた難しい。

個人教室でやったあのつまらない練習はこのためだったんだ、もっとちゃんと練習しておけばよかったと思った瞬間でした。

でも、幸いノクターン第2番はパターンがありました。
それがわかってくると、だんだんと弾けるようになってきました。

 

とはいえ中学生は部活もありますし、小学校の時と比べて練習できる時間は減っています。さらに、ピアノのレッスンの練習とは別に練習することになるので、すごく時間がかかりました。

ちゃんと音を押せるようになって、ノクターンらしいテンポで最後まで弾けるようになるまで、1年…2年くらいかかったかなと思います。

でも、ものすごい達成感でした。

あれだけ「弾きたい!」と思っていた曲を弾けるようになったことで、ほぼ0だったピアノの自信が少しだけプラスになりました。

 

ノクターンをレッスンする

その日は突然に

高校生になっても、ヤマハの個人レッスンに通っていました。
先生が弾きたい曲を聞いてくれますが、相変わらず言えずにいました。

しかし、先生が選んでくれた曲がどれも良い曲だったし、弾きたかったノクターンは弾けるようになっています。

先生の選曲でレッスンするのが嫌だと思うことはありませんでしたし、十分楽しめていました。もう弾きたい曲をリクエストする理由もなくなっていました。

しかし、その日は突然やってきました。

「楽譜を持ってたら持ってきて」と先生に言われたので、例のノクターンの載っている楽譜を持参しました。そして、先生に渡すとパラパラと楽譜をめくります。

そして「次はこの曲やってみよう!」
言われたのは、「ノクターン第2番」でした。

 

楽しい時間はあっという間

中学生のときから譜読みを始めたノクターン。
先生が選曲してくれたのは高校生のときでした。

ようやく先生が選曲して、いわば弾いても良いレベルまで来たのかなと思いきや、それでも、そのときまでやっていた曲に比べたらノクターンは難易度が高かったんです。

先生が「大丈夫だよ、もう弾けるレベルだと思うよ」と言ってくれたのを覚えています。

しかし、内心は。

…もう弾けます!
…いや、むしろ今弾けます!
…ってめちゃくちゃ嬉しい!!

ピアノのレッスンで、こんなに浮き足立ったことはありませんでした。

通常のレッスンでは、曲を決めて翌週までに譜読みしてきます。
そして翌週のレッスンで譜読みできたところまで弾いてみるというレッスンの方式でした。

しかし、ノクターンの場合は違いました。

中学生のときから弾いてる曲です。
独学ですがかれこれ数年弾いています。

ノクターンをレッスンすると決まった翌週に全編弾きました。

先生も翌週までに譜読みが終わるとは思っていなかったのか、かなり驚いていました。
「いつから練習してたの!?」という鋭い質問を受けた記憶があります。

「中学生のときからです!」なんて言えず、ひた隠しにしていました。

 

長い期間独自に練習していたノクターンですが、先生から指導を受けると、やっぱり技術が足りないことを実感して苦労しました。

でも、難易度の高い楽曲の割に、レッスン期間が短かったと思います。
やっぱり繰り返し練習するって大事なのですね。

ノクターンのレッスンがすぐに終わってしまい、すごく残念でした。

 

ピアニストの演奏を聴くこと

小学校のときにピアノ曲が好きになって、それ以降いろんなピアノ曲を聞いていますが、ノクターンをレッスンしたことで始めて知ったことがありました。

それは、ピアニストの演奏を聴くということです。

ピアノを習っている人は当然知っていることなのかもしれませんが、私は高校生にしてようやく知りました。

レッスンで「アシュケナージって聞く?」と先生に聞かれました。
「わかりません。」と言うと、驚かれました。

おそらく先生は、長くピアノのレッスンをしているので、当然知っているものと思っていたのだと思います。

 

アシュケナージは、ピアニストの名前です。

先生から、「アシュケナージのショパンを聞いてごらん」と言われ、翌日にCDを購入し、聞いてみました。

ピアニストによって演奏が違う。それは、当たり前ですよね。

でも、自分がレッスンしている曲をピアニストの演奏で聞いてみると、ここはこんな風に弾けるんだ!とか、こういう感じ弾いてもいいんだ!などいろんな気付きがありました。

翌週のレッスンで「全然違うね!音楽聞いたの?」と先生に言われました。

ピアノを弾くということは、楽譜を読むだけではだめなんですね。
高校生になってようやくたどり着いたという感じです。

それからは、音楽の流れだけでなく演奏の仕方なども聞くようになり、ますます音楽を聴くことが楽しくなりました。

 

ノクターンの今

ノクターンは、長くピアノを習っていながら何も知らなかった私に、いろんなことを教えてくれた大切な曲となりました。

我が家に電子ピアノ「アリウス163」をお迎えしたときに楽譜が付属していて、ノクターン第2番も載っていました。

あらためて楽譜を見るとノクターンの楽譜は3ページでした。
短かい楽曲だったんですね。

譜読みしていた楽譜はとても長かったです。

がんばって練習したノクターンですが、今はもう弾けません。
弾こうと思ったら、また譜読みからです。

今、私は「エリーゼのために」から再スタートです(笑)。