ヤマハ幼児科からはじめて、最終的には高校までピアノを習っていました。
でも実はエレクトーンがやりたかったんです。
そのときの話を書いてみました。
ちょっと病んでる感じの話です。ご了承ください。
ヤマハ幼児科からジュニア科に進級
ヤマハ幼児科受講していた私は、そのままジュニア科に進級しました。
ちなみに、今はジュニア科ではなくジュニアコースに変更されています。
ジュニア科は親の同席がない
ジュニア科も幼児科と同じくグループレッスンでした。
幼児科と一番の違いは、親が同席しないということでした。
そして、幼児科のレッスンを1人で受講していた私は、「自分の親だけいない」「自分だけ1人で受講している」ストレスと不安を抱えていました。
しかし、親の同席がなくなったことで不安が解消。
ジュニア科に入ってからの解放感は言いようがありませんでした。
ジュニア科発表会の衝撃
ジュニア科の発表会でも、幼児科のときと同じようにグループで発表しました。
ただ、幼児科のときと全く違うことがありました。
それは、他の出演者のレベルが高かったということです。
エレクトーンの演奏に感動
エレクトーンを自在に操るグループの発表がたくさんありました。
ペダルは両足使っている人もいる。
途中で音を変えたりリズムを変えたりする。
伴奏がなく、演奏者だけのチームもありました。
しかも、同い年くらいの子のグループもあり、同じくらいの子が縦横無尽にエレクトーンを操作しながら演奏しているのがすごくかっこよかった。
あんな風に弾ける人がいるんだ・・・
すごく楽しそう!エレクトーンすごい!!
発表会で見たエレクトーンの演奏はまさに衝撃でした。
エレクトーンをやりたい!
発表会で華麗にエレクトーンを演奏しているグループは、エレクトーンコースの人たちだとわかりました。
エレクトーンをやりたい…その思いを胸に秘め、今のコースが変えられないなら、ジュニア科が終わったら絶対エレクトーンコースにしよう!と勝手に決めていました。
エレクトーンの壁
エレクトーンをやりたいと決心したものの、簡単にエレクトーンができる・習えるわけではありませんでした。
エレクトーンが自宅にない
まず第一に自宅にエレクトーンがありませんでした。
エレクトーンを専攻するとエレクトーンで練習しなければいけません。
エレクトーンが必要になります。
前提として、自宅にエレクトーンがなければいけませんよね。
当時自宅にあったのはオルガンでした。
ピアノすらなかったというね…。
エレクトーンがやりたいことを親に言えない
そもそもの問題として、エレクトーンをやりたいということを誰にも言えませんでした。
親にも先生にも言えませんでした。
妹が5歳下にいて家が大変なのを見ていましたので、日常的にできるだけ波風立たせないようにしていて、幼児科を1人で受講したのがすごく嫌だったので、見放されたくないという思いもあったと思います。
仮に親にエレクトーンをやりたいということを言っていたら…?と考えてみても、おそらく買ってもらえていなかっただろうなと思います。
予想でしかありませんが、当時「買って欲しい」「やりたい」ということはほぼ否定されていた認識があるので(なぜか)、特にお金のかかる楽器なんてものを買ってもらえた見込みはないと思います。
それにしたって、言ってみてもよかったのですが、言えませんでしたね。
「エレクトーンやりたい」の一言がね。
結局誰にも言えない
エレクトーンをやりたいと密かに思っていた時、叔母がエレクトーンの元講師だったと知りました。
1人でテンションが上がった覚えがあります。
そして、叔母の家に行った時、叔母がエレクトーンを弾いてくれました。
ヤマハで見る先生の演奏とも違い、そもそもヤマハのエレクトーンとも違う。
こんなエレクトーンがあるんだ!こんな弾き方もあるんだ!という驚きと発見があり、やっぱりエレクトーンやりたいなぁと思いました。
でも叔母にも相談できませんでした。
叔母は、当時すでに現役の講師ではありませんでしたので、エレクトーンをやってみたいと伝えたら、もしかしたら少し使わせてくれたかもしれない。教えてくれたかもしれない。
でも、何も言えずに終わりました。
ヤマハを退会することになる
エレクトーンをやりたい。
エレクトーンコースに行きたい。
エレクトーンコースに入れば、楽器がなくてもできるかも!?
当時、小学生だった私はそんな勝手な考えを持っていましたが、思いがけない出来事がおこりました。
引っ越すことになったのです。
ジュニア科修了後、エレクトーンコースに行くことが物理的に不可能になり、ヤマハを退会することになりました。
エレクトーンを専攻することは、夢の果てに消えたのでした。
エレクトーンをやりたい!その後
引っ越しを期にヤマハを退会し、その後もなんやかんやありながらピアノは習っていました。しかし、エレクトーンには全く関わる機会がありませんでした。
しかし、大人になってもどうやらエレクトーンをやりたかったという思いはまだ持っていたようです。
幼児科体験レッスンにて
子どもが幼児科の体験レッスンを受けたとき、先生がエレクトーンのデモンストレーションをしてくれました。
そのときに、衝撃を受けたあの発表会を思い出したんです。
そうだ!これ!ヤマハのエレクトーン!!
先生の演奏に聞き入る子どもの隣で、勝手に泣きそうになりました。
教室のポスターに既視感
教室に歴代のエレクトーンの写真が載っているポスターが貼られていました。
その中に、見覚えのあるエレクトーンがありました。
あの日、叔母の家で見た叔母が弾いていたエレクトーンでした。
叔母の持っていたエレクトーンはすごく古い型で、現行のエレクトーンとは全く違いました。
それに、私は1回しか見たことがないはずなのに、結構はっきりと覚えていることが自分で怖かったりしました。。。(゚∀゚)
夢がかなった!?
保護者向けレッスンを受講
子どもが幼児科のレッスンをはじめてしばらくして、保護者向けに格安で受けられるエレクトーンのレッスンがあるという話を聞きました。
浮き足立ちました。
子どもが幼児科2年目のとき、ついにエレクトーンのレッスンを受けられたのです。
レッスン前はうれしくて仕方ありませんでした。
子どもにも「ママもレッスン行くんだ~」とか言っちゃいました。
恥ずかしいですね。
保護者向けの体験レッスンは、子どもが通っている保護者を対象としていて、子どもの気持ちを知ることや、レッスンで使用する楽器を使ってみる目的のレッスンです。
レッスンは全部で3回。
受講生は5名でした。
私以外はぷっぷるクラスのママでした。
先生からプリントを1枚渡され、楽譜が3曲分印刷されていました。
1曲ごとに少しだけレベルが上がっていくようになっていました。
譜読みもできなくても大丈夫と先生から言われました。
特に練習もしてきてと言われません。
私が受講したクラスは、全員譜読みができる経験者でした。
これは珍しいようで先生も驚いていましたが、参加者のレベルがかけ離れていると、レッスンが大変かもなという印象を受けました。
はじめてのエレクトーンレッスン
譜読みができてもエレクトーンの演奏ははじめての体験。
正確に言えば、小学校以来。
楽譜は読めるし、両手で弾くことはできるけど、コードはよくわからない。
ペダルは一緒に踏めない。
でもあくまで保護者用の体験なので、右手だけ弾いてもOKだし、ペダルをやってみたい人はペダルだけやってみるなど、そのあたりは自由にやって大丈夫とのことでした。
私は、両手とペダル1つ使うレベルに挑戦。
ようやく叶えたエレクトーンのレッスンです。熱意が違ったんでしょうね。
先生から色々ツッコまれました(笑)。
エレクトーン体験レッスンの感想
エレクトーンを弾いてみて難しかったのは2つです。
1つ目はコードを知らないということでした。
Cくらいならわかりますが、7とか6とか出てくると「なんだっけ?」と考えてしまうので、すぐに左手が動かないことがありました。
そしてペダル。
ペダルの間隔を覚えていないので、足を見てしまう。
そうすると手の方がわからなくなって、ペダルの踏み外しをよくしました。
自宅にはエレクトーンはないので、エアーペダルで練習しましたが、やっぱり練習は実際に楽器を使ってやりたいですね。
実際にエレクトーンを体験して思ったのは、エレクトーンの演奏って大変だなということでした(笑)。予想通りでしたが。
大人になってから特にペダルを覚えるのは大変なので、やっぱり小学校のときにやりたかったなという思いもあります。
でも、実際に体験ですがレッスンを受けてみて、もしかしたら小学校のときにやっていてもできなかったかもしれないなとも思いました。
発表会で衝撃を受けたすごい演奏をする人たちは、きっとたくさん練習しているだろうし、センスもあったんだと思います。
時間はかかりましたが、「向いてなかったかも」という結論を思いがけず得られて、今までくすぶっていた「やりたかったのにできなかった」という気持ちがすっきりとしました。
自分が思っていた以上に、執念深かったようです(笑)。
体験レッスンの続編
受講した保護者向けのエレクトーン体験レッスンを終え、その後ステップアップしたクラスも紹介されました。
熱心に受講していたので、勧誘されました(笑)。
でも、私は3回の体験レッスンで過去のエレクトーンをやりたかったという気持ちを精算して気持ちが晴れましたので、次のレベルのクラスは受講しませんでした。
料金もお高くなっていたというのもありますし、やるならちゃんとエレクトーンで練習したいですからね。さすがに自分用に楽器は用意できません(*´▽`*)
楽器がないから練習できない・・・と結局はあの頃と同じ理由ですが、体験レッスンを受けたおかげで気持ちが満足しました。
これも、子どもが幼児科のレッスンに通ってくれたおかげです。
息子に感謝です☆彡