ヤマハ幼児科1年目が修了し、次回は発表会です。
しかし、娘は全然練習しようとしません。せめて発表会の曲だけでも弾いてもらうために色々と画策してみました。
発表会の曲を練習して欲しい
練習をしない娘
娘は練習するように声をかけても全く練習をしません。
今までは練習しなくても弾けていることが多く、あまり気にしていませんでした。しかし、前回のレッスンで発表会のリハーサルをしたところ、うまく弾けませんでした。
うまく弾けなくてもいいのですが、娘はちゃんと間違えないで弾きたいタイプです。前回のレッスンでも間違ったことを気にしているようでした。
本番で失敗したら落ち込んでしまうことでしょう。そうならないために練習して欲しい。しかし言っても練習しようとしません。
親のスタンスを変えてみた
これまでは見守るスタンス
娘は気まぐれに自分のペースで練習するタイプです。
回数は少ないながらも練習していたし、上の子のレッスンに同席していたこともあって練習しなくてもなんとなく弾けてしまう曲が多くありました。
自分が練習しているところもあまり見て欲しくないと言われたこともあり、これまでは私は遠くから見守るスタンスでした。
しかし、声かけをしても練習する気配がないので少しスタンスを変えてみることにしました。
近くで見るスタンスに変更
今までは遠くで娘が弾いているのを聞いて、あーだこーだ言いながら練習していました。
しかしそれでは練習しないので、ピアノの近くに行って弾いているところをよく見てみることにしました。
娘に「ママが見るから発表会の曲を弾いてみて」というと、最初は嫌がっていましたが「しょうがないなぁ」とピアノの前に座りました。
自分のペースで好きな時に弾くタイプだと思っていましたが、もしかしたら「しっかり自分の弾いているところを見て欲しい」タイプに変わっていたのかもしれません。
発表会の曲の練習
久しぶりにピアノの前に座り、発表会の曲を弾いてみました。
練習が久しぶりなので何回か間違いましたが、何度も弾くうちに弾けていたときの感覚を取り戻していきました。
発表会の曲は、両手で弾ける曲を選んだので、自分の感覚が戻れば演奏中に間違ってしまってもそこまで慌てずに済むと思います。
全く練習せずに発表会に行くのではないかと心配していましたが、とりあえず弾いてもらえてほっとしました。
弾けない曲の練習
できないから練習したくない
発表会の曲を無事に弾けたので、次回のレッスンで仕上げの発表が控えている「みつばちマーチを弾いてみたら?」と提案してみました。
しかし娘は「みつばちは弾けない。」と言って拒否します。
「みつばちマーチ」が弾けないことは知っています。どの部分で引っかかってしまうのかも知っています。
でもレッスンでは弾けていることもあったし、これまでは何度か自宅で少し練習すれば弾けるようになっていたのであまり気にしていませんでした。
しかし娘は弾けないことでモチベーションはどんどん下がっていきました。
弾けないことで気持ちが落ち込んでしまう負のスパイラルを抜けるには、練習して少しでも自分で「できる」ということを自覚する必要があります。
そこで、しっかり練習に付き合うことにしました。
できない部分だけを練習
娘は、左手を切り替える部分で引っかかります。
最初のミドミドまでは順調だけれど、ミソソに入るときに左手を弾くことができずに焦ってしまい、イライラするようでした。
ミドミドミソソを両手で弾けるように部分的に練習してみることにしました。
レッスンと同じ方法を試す
まずはレッスンで言われる方法を試してみました。
ドレミを歌いながら左手を弾く練習をやってみると、これはスムーズにクリアしました。
次にドレミを歌いながら両手で弾く練習をやってみました。
しかし、こちらはうまくいきません。ドレミを歌いながら左手を意識するので、右手も止まってしまい、途中で弾けなくなってしまいます。
このままでは「できない。やらない。」と言い出しそうでしたので、具体的にミドミドの部分だけ練習させてみることにしました。
独自の練習方法を試す
両手でミドミド…1小節目だけを繰り返す練習をしてみました。
ミドミドと1回目はうまく弾けますが、2回目に入るときに左手がうまく入れません。たまにうまく弾けることもありますが、それはまぐれ。
わからないまま弾いていて適当に左手を弾き始めてしまったので、ミドミドに歌詞をつけてみることにしました。
ミドミドに合わせて例えば「りんごりんご」みたいな感じで言葉を言います。その「りんごりんご」に合わせてミドミドの部分を両手で弾いてみます。
そしてミドミドの部分を「りんごりんご」と言いながら弾き続けます。
最初は左手に無駄に力が入っていましたが、ひたすら「りんごりんご」を繰り返していくことで「りんごりんご」と右手がリンクして、左手を意識できるようになりました。
レッスンでやるように音階を歌いながら弾く練習はとても良いのですが、左手が入るタイミングがわからないので、娘はドレミで言われてもピンと来ないようでした。
それが、自分になじみのある単語が歌詞になったことで、音階というよりリズムでつかめるようになったのではないかと思います。
できるとパワーが出てくる!
「りんごりんご」に合わせて1小節目をひたすら繰り返す練習のおかげで、2小節目までスムーズに弾けるようになりました。
「全部弾いてごらん。」と言うと娘は通して弾き始めました。
すると無事に通して弾くことができました。娘はすごく喜んでいました。うれしかったようでその後は「全部弾いてみるね!」と言って1曲通して弾く練習を始めました。
みつばちマーチが弾けるようになり、娘は「今までは元気がなかったけど、パワーが出てきたよ!」と言っていました。
みつばちマーチが弾けるようになって気持ちが前向きになったようです。他のぷらいまりーの曲の練習もしていました。
娘が練習しなくなった理由
娘はみつばちマーチが好きでした。
幼稚園でも先生が弾いているのを聞いていて、レッスンが始まったときは早く弾きたい!と思っていたのだと思います。
片手練習のときはとても積極的に練習していてスムーズに弾けていましたが、両手になると左手と合わせることに苦戦して弾けなくなってしまいました。
練習しないのは、弾けないからだろうと予測できました。上の子も「できない」と言って練習しなくなりました。
娘も上の子と同じく「できない」という気持ちを発端に練習しなくなったので、指が動くようになれば練習するだろうと思っていました。
娘はクラスのお友達の様子などもよく見ているので、他の子が弾けている様子を見たり、自分が「弾けない」と自覚すれば、そのうち自分のペースで練習するだろうと見守るスタンスをとっていました。
娘の「できない」部分は、左手と右手がうまく合わせられないという技術的な点ではありました。
しかし「練習しない」となってしまった理由は、「みつばちマーチという自分が好きな曲(弾きたい曲)を弾けない」というフラストレーションによるものではないかと感じました。
みつばちマーチ1曲弾けるようになったことで、他の曲の練習を始めたことからも、私が思っていた以上に娘の中でみつばちマーチの存在が大きかったのだと思います。
同じ「できない」由来の「練習しない」であっても、本質は様々なのだなとわかりました。
とはいえ、弾けなかったら練習するしかないということに変わりありません。
指の動きがわからなければ繰り返し、両手を合わせるタイミングがわからければその部分をくりかえし練習します。
今後はじまるぷらいまりー③は、つまずく子が多いと聞きます。娘もまた壁にぶつかると思います。
娘がまた「できない」「練習しない」となったとき、どう克服していったらいいのか、できるかぎり本質を見極めながら考えていきたいと思います。